自分ができることは他人ができるとは限らない。でも、他人ができないときは責めてしまう…≪久保田美文の名言≫
「己の長を以って人の短をあらわすなかれ」
人は往々にして自分の長所を標準として
他人の短所を責めがちなんだ。
≪元ダイセル化学工業社長/久保田美文≫
人を責めることというのは、当然ですが相手にとっていい印象は与えません。
いっそ、責めることがあるのに対し、許せる寛容さを身に着けてこその器や心が大きい人間になれるものです。(例外として犯罪などは別ですが。)
が、人間というのはどうしても人を責めがちです。
では、どういう場合に人を責めてしまうのかと言えば、
自分にはできるけど他人にできない場合
です。
今回の名言である、長所を標準として、短所を責めるように、自分が当たり前のようにできてしまうのに、他人ができないと人のことを責めてしまいます。
例えば、上司が部下に教えているにもかかわらずできないからイラだってしまう。
なぜできないんだと叱ってしまう。
よくある光景です。
上司は色々考えているでしょうし、やってきた経験があるのだからできるのでしょう。
だから、なぜできないのかわからない。
そしてイラついてしまいます。
自分としては簡単に、分かりやすく教えているはずなのにできない。
または、たんに教えていない場合でもできないことに関しては責めがちです。
他人は他人と本当の意味で理解しよう。
他人は他人。自分とできることは異なります。
上手く歌を歌える人もいれば、歌が下手な人もいます。下手なのはぼくですが(笑)
盛り上げるのが上手い人、下手な人。
営業が得意な人もいれば、管理作業が得意な人もいるでしょう。
上記の例で言えば、営業に管理作業が得意な人が入ってくると、営業がうまくいかず、営業の得意な人が責めたりもするでしょう。
でも、営業が得意な人が管理作業の部署になれば、結果は逆になります。
どうしても得手不得手は人によって異なるんですから、そこを求めてもしょうがない場合があります。
といっても、こんなことはみんな分かっているはずです。
頭の中では。
自分自身がそれを心底理解をしているのであれば、他人を責めるなんてする必要がないはずです。
もし責めるような場合が発生するのであれば、それは自分の伝え方、教え方、コミュニケーションを見直すべきじゃないでしょうか?
そして、他人の短所ではなく、長所を見る目を持てば、その人が本当はどんな仕事が、どんな勉強が、どんな場面がその人に向いているのかが分かるはずです。
もし、そちらの道に導き、その人が輝くのであれば、その人からは感謝され、周りからも評価されますよね。
他人の身になって考える。
当たり前なんですが、他人の身になって考えましょう。
というのも、それこそ前述した本当に他人と自分が異なると分かっていない人は、自分がわかりやすい方法で教えたり、考えたりするんです。
異なるんだから伝え方によって理解できるかどうかは変わってくるんですよね。
だからこそ、他人にどういう風に言えば伝わるか考える必要があります。
そのためには、相手がどんな内容で反応しているのか?どんなことに対して興味を示すのか?など観察することもそうですし、もっと踏み込めば、
相手に直接聞いてしまう
なんていうのも手です。
おおざっぱに伝えた方がいいのか?細かく伝えた方がいいのか?
楽しく伝えた方がいいのか?真面目に伝えた方がいいのか?
1対1ならとても有効かなと。
こういうことを伝えようと思うんだけど、どういう説明が好みか?なんて言う風に。
不器用かもしれませんが、それこそ、相手のことを本当に考えるこその選択肢になるんじゃないでしょうか?
特に相手の気持ちを考えるのが苦手な人なんかは試してみるのもいいと思いますよ。
是非、相手の短所、できないところを責めないように、気を付けていきましょう!